明大生のブログ

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君はNo Busesというバンドを知っているか ガレージロックの新星へ 【音楽特集3】

どうも、たるたるです。

 

今回紹介するバンドは2016年から活動しているインディーズバンドのNo Busesです。

 

 

 

音楽に敏感な通の方々からすれば今更かよ!となりますが、ここで簡単に紹介したいと思います。

 

ロックンロール好きは必見ですね。

 

 

No Busesというバンド

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 No Busesは2016年に結成して、2018年に初のシングルとして『Tic』をリリースしてその音楽を世に送り出し始めました。

 

その音楽性から着実に人気を集め、2019年9月にフルアルバムをリリースするなど、今確実にアツいバンドの一つとして地位を確立しています。

 

爆発的な人気を呼び込んだのは、Youtube動画の大きな反響ですね。

 

2018年末から動画を上げ始め、今現在(2020年6月)10本程度しか公開していないのにもかかわらず、動画の総再生回数は驚異の400万回越えです。

 

インディーズバンドとしては破格の数字です。。。

 

そしてよく言及されることなのですが、No Busesの凄い所として海外からの人気が大きいというところです。

 

動画のコメント欄には英語、スペイン語などの海外からのコメントが半分以上を占めています。

 

ロックンロールの本場の海外に評価されている、この事実はこのバンドを語る上では絶対に外せないことです。

 

 

ではなぜそこまで彼らは人気があるのか、その音楽性とスタイルについて解説します。

 

 

 

No Busesの音楽性とスタイル

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現在youtubeで一番ヒットしている『Pretty Old Man』という曲です。

これを見てもらえれば一発で分かると思います。

 

 

どこか古着屋のような雰囲気と気怠そうに演奏するメンバー

 

ガレージロックにグランジを薫らせた独特の演奏に乗って歌われる英語の歌詞

 

そう、これがNo Busesというバンドです。

 

 

ロックのジャンルで言えばガレージです。日本ではオルタナティブと表現した方が良いかもですが。

 

バンド名から察しが良い人は気づいているかもしれませんが

彼らが影響を受けたのはArctic Monkeys,The Strokesなどの世界を代表するUKとUSガレージバンドです。

 

ガレージロックのリバイバルムーヴは世界各地で起こっており、その波の中で日本を代表するバンドとして世界から注目されているという訳です。

 

シティポップの再興に見られるように、日本でも古着音楽の再注目が起きていますので

今後このバンドが日本の音楽シーンを席巻する可能性はありますね。

 

 

 

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次はポップなイメージの『Girl』という曲です。

 

先ほどのアングラな雰囲気とは打って変わって、同じ音色で今度はポップでキャッチ―に仕上げています。

 

どこかノスタルジックな気持ちにさせるような独特な哀愁も利いてます。

2分半にも満たない短さが、その儚さと疾走感も演出していてるのかなと思いますね。

 

スタイルは変えずにここまで曲の幅を利かせることができるというのはこのバンドの大きな魅力だと私は考えています。

 

彼らが影響を受けたと公表しているArctic Monkeysにもこの傾向はあって、アルバムごとに雰囲気はバラバラなのにガレージのスタイルはそのままなんですよね。

 

単なるアングラなガレージバンドのままこのバンドは終わらないと思います。

 

 

これから大注目のバンドNo Busesの紹介でした。

 

 

 

読んでくださってありがとうございました。

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君はナードマグネットというバンドを知っているか 全ての弱者へ 【音楽特集2】

 今回私が紹介するバンドはナードマグネットというバンドです。

 

とんでもなく良い曲を作るのに全然売れないので、このままだと彼らが音楽やめてしまうのかもしれないという、身勝手な危機感からこの記事を書きます。

 

この記事をきっかけに、知ってくれる人が増えてくれたらいいなあ。

 

 

(ナードマグネットの須田さんが拡散してくれたようでたくさんの方に見てもらえました。ナードマグネットファンが一人でも増えるよう記事を書いたつもりです。これからも応援していきましょう。)追記

 

 

 

 

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日本のパワーポップバンド

ナードマグネットは2006年から活動している、ジャンルとしてはパワーポップに分類されるバンドです。

 

パワーポップというと、The Whoに始まり今では色々なジャンルに派生していてその姿は多様ですが、

 

このバンド的に言うパワーポップというのはWeezerを思い浮かべるのが一番でしょう。

 

 泣き虫ロックと言われながらも全米ヒットチャートに躍り出て、パワーポップを人気のジャンルにまで押し上げたあのバンドです。

 

”ナード”という単語も今でいうと、コミュ障・陰キャ・オタクといったスクールカーストでいう下の人達を指す単語でありますし、

このバンドのターゲットもそこにあるのでしょう。

 

ギターポップであればアジカン等が日本では売れてますが、ここまで突き抜けたパワーポップバンドは日本にはなかなかありません。

 

そして何と言っても、曲の完成度が高い!!

あのシンセみたいな独特なギター音もさることながら、曲としての音のまとまりや完成度は本当にずば抜けていると思いますね。

 

曲の完成度と、日本にはなかなか存在していないという希少性もあり

個人的に売れてほしいバンド1位です。

 

 

 

 

 

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ナードマグネットの音楽性

色々書きましたが、説明するより聴いた方が早い音楽です

100人に聞いて90人は興味持たないかもしれませんが、10人には魂に刺さる曲だと思いますね。

 

何個か曲を紹介していきます。

 

 

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 一つ目は『Mixtape』ですね。

もうこれを聴いてビビッと来ない人は記事閉じても大丈夫ですっていうくらい

この曲にはナードマグネットの良さが本当に詰まった名曲だと思います。

 

PVもレッチリの某PVのように自分達の影響を受けたバンドのジャケットを再現していくという構成で、そこも楽しめますね。

 

自分が初めてこれを見たとき、一番最後にWeezerのブルージャケットになったところは感極まったのを覚えています。

 

 

 

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 二個目は二年前の曲から『FREAKS&GEEKS』を

 

これは本当にストレートなメッセージ性を持った曲ですね。

学校を監獄だと思っている人には刺さるでしょう。

 

始まりの歪んだギターのイントロフレーズからシンプルでかつポップというこのバンドの良さが見えてくると思います。

 

 

 

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最後にライブ映像の動画です。

『ぼくたちの失敗』という曲自体が疾走感のある名曲なのですが、ここで注目してほしいのは、ライブでの完成度の高さということです。

 

私も初めてライブに足を運んだ時は、このバンドはライブバンドだったのかと衝撃を受けるほどライブの質もよく目が離せませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

以上めちゃくちゃ簡潔にナードマグネットの魅力を書きました。

ナードマグネットファンには物足りないかもしれませんが、ナードマグネットを初めて知ったという方が増えてくれれば幸いです。

気になった人は動画を見まくって、CD買って、ライブに行ってください!!

 

nerd-magnet.

君はアベフトシという男を知っているか アベフトシ展

 
アベフトシ展に行ってきました!!!

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8/1~8/4の期間に銀座で開催されている

アベフトシMEMORIAL展『RE:THEE GUITARIST』に行ってきました。

 今回は、自分が愛して止まないこのギタリストを紹介しつつ、展覧会のレポートをしていきたいと思います。

アベフトシという男について

1996年、アベフトシTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTというバンドのギタリストとしてメジャーデビューします。

このTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTは、2003年に人気絶頂のまま解散するまで、日本のロックシーンを席巻し続けた伝説のバンドです。

バンドのボーカルであるチバユウスケは日本ロック界を代表するフロントマンとして有名で、ドラムスのクハラカズユキとともに現在はThe Birthdayで活動しています。ベースのウエノコウジも現在the HIATUS等で活動しています。

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写真左からアベ、クハラ、チバ、ウエノ

パブ、ガレージ、ロカビリー、ブルースなどが融合した骨太で攻撃性のある音楽が特徴なこのバンドの最も重要なファクターとなっていたのが、アベフトシです。

 

アベフトシといえば何といっても

あの攻撃的なマシンガンカッティング!

ステージ上で黒スーツに身を包んだ長身がテレキャスターカスタムモデルを手に黙々とマシンガンさながらのカッティングをしていく姿には痺れずにはいられないでしょう。

言葉では正確には表すことは難しいですが、彼のプレイスタイルはまさに唯一無二のものです。

「曲の始まりから終わりまでが俺のギターソロ」と本人が自称している通り、ボーカルのチバに食って掛かるような存在感を放っています。

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 興奮したファンにペットボトルを投げられ問題になったり、炎天下のフェスの中でけが人が出てしまうほど観客が盛り上がり演奏中止をされたり、Mステで演奏予定だったtATuがドタキャンしたことで急遽生演奏し番組の伝説になったりなど、TMGEアベフトシは数々の伝説を作り上げ、また爆発的な人気を獲得していきます。

 

しかし、2003年10月11日、37000人を動員した幕張メッセでの公演を最後にバンドは解散します。

このとき最後に演奏した曲は、デビュー曲の『世界の終わり』でした。最後の公演最後の曲中でアベのギターの弦が切れるところには、アベフトシの気迫や魂を感じずにはいられません。

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解散後は地元広島でペンキ屋として生計を立て、吉川晃司に誘われ2008年の公演に参加しますが、そのライブを最後に翌2009年に急性硬膜外血腫で亡くなります。42歳という若さでした。

歴史上の偉大なロックスター達のように若くして亡くなったことは、アベフトシが伝説のギタリストとなったことに大きく影響しています。

 

10年の時を経て蘇るアベフトシ

アベフトシMEMORIAL展『RE:THEE GUITARIST』は、アベフトシの没後10周年を記念して、彼の使用機材やスーツ、貴重な雑誌のバックナンバーなどを展示したものです。

 

まだ見に行ってなくてこれからいくかも!って人は是非一度いってから記事を読むことおすすめします!

 

写真撮影が許可されていて、スタッフさんからも自由に撮っていってください!と言われたので、会場の様子をたくさんカメラに収めることができました。今回は一部だけブログに載せていこうかなと思います。


地下への階段を降り、受付で入場料を払うとポストカードが貰えました。聞くところによると日によって絵が違うとのこと、先着配布らしいので欲しい方はお早めに!

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会場内はワンフロアのみで、それほど広くはなかったです。

壁にはアベフトシのライブでの写真が、中央には昔の雑誌に載っているアベフトシの記事や写真のフィルムなどが広げられていました。

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奥の壁にはTMGEのライブ映像が流れていて、来場したファンはそれをじっと見つめます。

実際行ってみて驚いたのですが、会場に来ている人のほとんどが黙って映像を見つめていて、場内はファンの静かな熱気で包まれていました。壁付近に行くのが憚れるほどです(笑)。

意を決して壁付近に行ってみると、、、

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なんとアベフトシの機材達が!!!

アンプなどは実際のツマミまで表現されており、臨場感に溢れていました。

特にフェンダーアンプの上のフィンガーイーズがリアルすぎる(笑)。

ちなみにこの隣にはアベフトシが実際に着たスーツが展示されていてアベフトシがまるでそこにいるかのようでした!しかも背がでかい!(当たり前)

他にもアベフトシの原寸大の手や、貴重なフィルムなども飾られていて大満足。

なんだかんだ一時間半はいた気がします。私より長く見てる人たちも結構いました。

 

 

 

 

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。

少しでも気になるなという人には是非一度足を運んでこの感動を共有してほしいです。

3日にはゲストを交えたスペシャトークイベントもやるそうなのでそちらも楽しめるのではないのでしょうか?

 

今回はアベフトシというギタリストが時代や世代を超えて愛されているんだなあと実感できた特別展でした!

 

それでは!

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basementginza.jp

奇跡に最も近い馬 ディープインパクトの訃報について

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7/30(火)の早朝、ディープインパクト安楽死

 

私はTwitterで流れてきたこのニュースを見て、しばらくの間茫然として言葉がでなかったです。

 

私は親の影響で小さなころから競馬が身近にあり、もちろん小学校時代ディープインパクトのレースをテレビで観戦したのを今でも覚えています。

当時は単に末脚がすごい馬だなとしか認識していませんでしたが、その後どんどん競馬にのめり込んでいくにつれて、彼がとてつもなく偉大な馬であることを否応なく認識させられました。

 

タイトルにもありますJRAのCMでの”奇跡に最も近い馬”というキャッチコピーはこの馬を完全に表していると思います。

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そんな馬がまさか、突然死ぬなんて、、、、、、

 

確かに頸部の状態が悪いことから、種付けは中断されているという話は聞いていたのですが、こんなに事態が急変するとは、、、

 

競馬ファンならおそらく、今年4月のシャケトラの訃報を思い浮かべたと思います。

競馬は何が起きるかわかりませんが、名馬の訃報はやはりつらいですね、、、

 

競馬のことをよく知らない一般人でも、その名前は知れ渡っていることは彼の成し遂げたことの偉大さの一つです。

でも一般人には意外と知られていないのですが、ディープインパクトの本当に偉大なのは種牡馬として大活躍したことです。

 

ディープの一回の種付け料は4000万であり、現在種付け料二位のロードカナロアが1500万であることを考えればこれは破格です。

ザっと計算しても、彼の産駒達の総獲得賞金は470憶円にも上ります。*1

 

はっきり言って規格外、2005年の菊花賞で日本近代競馬の結晶と馬場さんは叫びましたが、彼の引退後を見てもそれは間違っていないと確信できます。

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このブログを書くにあたって、ディープの過去の試合を振り返りましたが、きっと当時のホースマン達もこの馬にどこまでも夢を見たんだなあとそう思いました。

 

幸いにもディープの代表産駒の一頭であるキズナの産駒が今年からデビューし、この間勝利も挙げました。彼がディープの跡を継いで大種牡馬になることを一人の競馬ファンとして切に願います。

 

ディープインパクト、たくさんの夢をありがとう。

 

*1:Wikipedia参照